【ワイヤーハーネス】
- 笠井真人
- 2022年6月24日
- 読了時間: 2分
私が、大学を卒業して就職したのは、かつては「電線屋」と 呼ばれた「ワイヤーハーネス・メーカー」。私の大学の学部は 公務員や金融機関を目指すものも多く、決して小さくはなかった、 地方に本社がある「メーカー」はゼミの先生も知らなかった。 入社して配属された部署は「外注管理部」。この記事で 書かれているような仕事する、地域の「下請け企業」への加工費を 決める部署だった。 この記事では、「自動車部品の中でも単価が安い」と 書かれているが、総金額はエンジン関係に次いで多いと 言われている。そして、その重量は重い。「ワイヤーハーネス」は ・生産は労働集約型。生産モデルごとに形態が違う。 ・私が入社当時は二次外注・内職も多く、極めて安価。生産増や 品質維持のため、工場での生産が必要になると、人手不足を 補うために、海外工場で生産するようになる。 ・人手での加工・組み立て、港湾手続き、海上輸送では、 リードタイム短縮には限界がある。
そこで、ワイヤーハーネスをボディ一体の基盤にできないかと いう話もあったが、一部の電子部品に留まった。
EV向け新世代ハーネスは、自動生産ラインで 製造できるだけでなく、より軽量。また、EV向けワイヤーハーネスの 自動化生産方法を開発中とも言われる。 ・『レオニ』 ハーネスのモジュール化し、全体を6つから8つのパーツに 分割。自動組み立て工程で対応可能にする。
・『セルリンク』 完全自動生産方式で車への搭載が簡単な 「フレックスハーネス」を開発
EV向けをキッカケに、30年前からの懸案であった、 「ワイヤーハーネスの部品化」が、一気に進むかもしれない。

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