【保育士配置基準】
- 笠井真人
- 2022年7月11日
- 読了時間: 2分
保育士1人に対し、何歳の子どもを何人まで保育できるかという
基準で、保育園を運営するにあたり、日本では国が定める以下の
基準を下回らないことが原則。
①0歳 …保育士1人に対し子ども3人
②1~2歳 …保育士1人に対し子ども6人
③3歳 …保育士1人に対し子ども20人
④4歳以上…保育士1人に対し子ども30人
それに対して、欧州各国の3歳児以上で13人以下、
英米は、3歳~5歳は、7人~9人と少ない。
亀山市の保育所が実際にどうかはわからないが、
国の基準いっぱいであれば、4歳以上であれば小学校の35人と
大差ない。
園児の人数だけでなく、欧州の保育所は、働く親のためでなく、 子供にとって必要な施設という考え方で整備されている。
例えば、ノルウェーでは、親の目線ではなく、子どもの立場で
考えて、親が家から出ないと、親子が地域で孤立することや、
仕事をしないことで貧困に陥る可能性が高いことから、 2009年からすべての子供に1歳から保育所に通う権利を保障した。
イギリスでは、子供を保育所に預けることで、親も仕事を得て、
子供も心身ともに安定する。保育所を子供の預け先ではなく、
家庭全体のみならず、地域ごとサポートするための拠点になる。
ドイツでも2013年から、1歳以上3歳未満の子供に保育を
受ける権利が保障された。
アジアの韓国も、2004年に、親が働いていなくても保育所が
使えるようになり、保育所の利用率が急上昇。
自民党の鈴木栄敬衆議院議員が、基準の変更も言及していたが、
何らかの改善がはかられるかもしれない。増やしたくても、
保育士不足も懸念されるが、令和4年度採用亀山市職員採用試験の
保育士・幼稚園教諭の受験申込みは採用予定人数3人程度に対して、 申込人数が10人であり、増員は可能ではないかと思う。

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