【国民皆歯科健診】
- 笠井真人
- 2022年6月24日
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政府は「骨太の方針(案)」に 「生涯を通じた歯科検診(国民皆歯科検診)」の検討を織り込んだ。 私たちが中学生のころは、ほとんどの中学生に虫歯があり、 それを「ちゃんと」治療しているかが、問題だった。ところが、 添付のグラフのように、今は40%を割り込む激減となっている。 ・公立の小中学校が虫歯予防指導に力を入れるようになった。 ・虫歯になりづらい人工甘味料の普及。 ・虫歯予防に効果があるとされるフッ素配合の歯磨き粉。 などが、虫歯減少の要因と言われている。
人によっては、まったく磨いていないのに「虫歯は一本もない」 という人がいる。その差は虫歯菌が口の中にいるかどうかの影響が 大きい。虫歯菌の中でも最も悪い菌はミュータンス菌で、 生後10ヶ月~36ヶ月くらいの間に、保護者が食べたものや、 食器から感染する。最近の乳児の保護者はそういう知識もあり、 今後の小中学生は虫歯はさらに減ると予想される。
80歳になっても自分の歯が20本以上残っている人も30年前に 比べて5倍の50%を超えている。
虫歯はこういう状況であるが、一方、「国民皆歯科検診」の 重要な目的は「歯周病」。歯周病の原因は、主に歯に付着した 細菌の塊で、歯間ブラシや歯ブラシによって物理的にはがすことが 必要と言われている。歯周病は糖尿病、にも悪い影響があり、 噛んだり、飲み込んだりできる歯と口を維持することは、 認知機能の低下も防ぐと言われている。
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