【地域包括ケア病床】
- 笠井真人
- 2022年6月24日
- 読了時間: 2分
私が患った脳梗塞のように後遺症を伴う病気は時間を追って、 ① 発症から命の危険が過ぎるまでの急性期。 ② 自宅での生活、職場復帰を目指す回復期。 ここまでは病院で、退院すると介護施設対応になり、 ③ 体調維持、再発防止のためリハビリを継続。 と回復までの経過をたどる。普通の人、かく言う私も、 回復期、維持期なんていう用語はもちろん、それそのものも 脳梗塞になるまで知りませんでした。
亀山市立医療センターは平成2年6月に開院し、 ・地域のクリニック同等の外来診療 ・救急搬送受入 ・急性期 (高度急性期は鈴鹿回生病院、鈴鹿中央総合病院と連携) ・訪問診療・訪問看護・訪問リハビリテーション と幅広い医療体制で、市民に安心を与えている。 但し、経営面では赤字で亀山市の一般財源から多額の補填を 受けており、長期的にも黒字化の目処が立たない。
その医療センターに平成29年4月より、「地域包括ケア病床」15床 が追加され、その後48床に増床した。「地域包括ケア病床」は
回復期に対応する病床で、元々、介護施設と連携していたこともあり、 小さいながらも発症から社会復帰までを一環して、見ることのできる体制に
なった。
脳梗塞後遺症で入院していた私の経験、入院していた患者の 共通の話題は退院して障害者としての新たな生活は「不安」。 退院したくないとさえ、思っていました。
亀山市がこの病床の名前に違わない「地域包括ケア」が できれば退院時のこの「不安」も随分と和らぐに違いない。 発症から在宅介護まで対応していただける体制に なっていることをもっと市民にPRできたらと良いと、 思います。(ここらへんが亀山市は下手)
実は地域包括ケア病床で採算改善にもなっているそうです。
それでも、黒字化にはまだまだ遠く、さらなる、採算改善が
必要です。黒字化できず、それを税金で補填できない時代が
来ると病院閉鎖になってしまいます。

亀山市は魅力ある一環医療を ・地域のクリニックとの連携 ・鈴鹿回生病院との連携 で維持する難しい方策を考えなくてはなりません。 亀山市立医療センターが地域医療の担い手にあり続けるたの キーになるのはここでも、やっぱり、市民の協力です。
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