【地方自治体の購買】
- 笠井真人
- 2022年6月24日
- 読了時間: 2分
私の自己紹介になるが、私は大手自動車用部品メーカーの加工委託 と部品・設備の購買を18年担当した。その過程で、購買の基本が わかる本も読んだ。 地方自治体もいろんな物を買っている。 例えば、日々の仕事に使う用紙、机や椅子、公共設備の建物。 それ自体は、製造メーカーと変わらない。 一般的には、一般競争入札が安価と言われている。しかしながら、 ・多数の取引先になる事務手数 ・取引が継続するための信用調査の負荷 ・多数の見積もりに対する精査 を考えると、現実的には指名競争入札がとなる。 ただ、この「指名」というのが「くせもの」で、 「指名」する過程が重要で、「年度単位の総合評価」であったり、 繰り返す見積もりの中での評価もできる。その評価が悪ければ、 ここで、「指名」から外す。どんどん外していくと、 やがて、一社になるので、どんどん新規の指名を 開拓することになる。 こう聞くと、これが永遠に続くように思えるが、ある程度まで、 行くと、「価格、品質、デリバリー」の能力が近い数社になる。 一般的には、「本命+対向+大穴」の3社もあれば、 充分だと言われている。 企業にも地域貢献とは言われるので、地元優先の考えはあるが、 あくまで「価格、品質、デリバリー」が同等であることが条件。 地方自治体の購買は、その地元優先のウエイトが 大きいかもしれない。ただ、他地区に本社があり、 出先の事務所がある程度の会社を「地元の会社」というのは、 明らかに間違っている。その出先によって、「デリバリー」が 他社より、良いのであれば、それに対して評価すれば良く、 決して、「地元」の会社ではない。
1磯部 和俊
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